はじめに

私は古墳が好きです。


好きなだけに、ほんの少しは詳しいかもしれませんが、考古学は基本的に素人です。まあ、博物館のボランティアのお姉さんに毛が生えた程度、いやむしろ毛が抜けた程度ですかね。

考古学興味がゼロとは言いませんが、基本的には“古墳の美しさ”に触れたくて、日本中津々浦々回っています。

お城を見た時のように、直接的に訴えるものは感じないかもしれませんが、墳丘の三次元の造形、石室の石組み、埴輪、、、、、千何百年の月日を経て現在に残るそれらのものには、他のものでは味わえない美を感じます。

古墳といえば、奈良とか京都でしょ。っとよく言われますが、古墳は関西にだけあるものではありません。日本中にあります。正確な数は分かっていませんが、十万もしくは二十万墳と言われています。消滅したものも多いとはいえ、現在でも万の単位で存在していると考えられます。

このかなりメジャーな存在である古墳の良さ、美しさを色々な人に知ってもらいたくて、このページを作ることとしました。
(ちなみに一般的日本人の持つイメージの“城”は戦国時代ですので500年程の歴史がありますが、復元でなく現存する天守は12しかありません。)

浜田青陵の名著"考古学入門"に大変良い文章があります。ちょっと長いですが引用させていただきます。

〜引用ここから〜

日本は島国でありますので、外国人から攻められるという心配もすくなかったので、城を築く必要もあまりなく、そうした種類の遺跡も沢山はありません。ただのこっているのは、その時分の人のつくったお墓であります。
この墓は形も大きく、たいそうがんじょうにつくられてありますから、千年、二千年後の今日まで、幸いもとのままでのこっているものがたくさんあり、古くから日本人が住んでいたところは、南は九州から北は東北地方にいたるまで、どこでもかならずこの古い墓を見ることができます。しかし、墓のほかにはわずかに陶器をつくった窯跡のようなものがあるくらいで、ほとんどいうにたるものはありません。
これからみなさんといっしょに、私たちの祖先がつくった古いお墓がどういうものであったか、またそのお墓のなかからどういうものが発見されたかを見ていきたいと思います。そして、これをよくしらべると、その時分の人がいかなる文化を持っていたかとか、どういう技術の所有者であったかということがわかりますので、お墓を研究することは、歴史の書物を読むのとすこしもかわらないのであります。

〜引用ここまで〜

すばらしい名文だと思います。古墳を見ることの大切さを的確に表しています。

このような大変意義のある古墳を皆様にも、もっと見ていただきたいと思うのです。

世の中には古墳の好きな方がいて、良いwebを公開されています。私も古墳探訪に多いに活用させてもらっていますが、一般人の古墳への最初の“とっかかり部分”には、ちょっとだけハードルが高いように思います。

このページでは、関東地方在住の古墳にまだ行ったことのないアナタに、古墳に行ってもらうきっかけ、そして2回目、3回目と、古墳マニアとして自立できるまでをサポートします。
このページ推奨の順番に行けば、アナタも古墳の魅力にとりつかれ、気がつかないうちに古墳マニアに、なってしまうことでしょう。

そして、webの情報を探し、地図をチェックして、今週末のスケジュールを考える、、、、、

という人が増えてくれると、古墳が整備されてもっと通いやすくなり、、、

え、この変なタイトルはなんだ?と。いや、別に古墳を拝むわけじゃないですが、、、、まあ土門拳ですよ。

作成日: 2009年 9月23日
最終更新日: 2009年11月 9日

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